サッカー日本代表戦の空席を見ていると、将来の日本の姿が想像できる



平成29年(2017年)10月10日のサッカーダイジェストWEBを読んでいたら、空席が目立ったスタンド…「日本代表人気の低迷」を再び証明と題した記事が掲載されておりましたが、一部を紹介すると次のようになります。

『日本代表人気の陰りを象徴するような光景だった。ハイチを迎えたキリンチャレンジカップの第2戦、日産スタジアムのキャパ72,327人に対して、埋まったのは65%ほどの47,420人。国内最大のスタジアムを大きく持て余した。

ホーム側ゴール裏は1Fこそほぼ満員だったが、2Fは半分が空席。アウェー側ゴール裏にいたっては、1Fも2Fも半分しか埋まらなかった。

熱狂的なサポーターたちは相変わらず素晴らしい大声援を送ったが、さすがに満員の時ほどの一体感を生み出せない。メインスタンドもところどころ空席が目立った。

ニュージーランドと戦った第1戦は珍しく豊田スタジアムを使ったため、前売り券の段階で完売(大雨の影響もありキャパ45,000人に対して動員は38,461人)したが、このハイチ戦は売れ残り当日券を販売した。

前日からヴァイッド・ハリルホジッチ監督をはじめ、選手たちもSNSなどを使って「ぜひスタジアムにきてください」と呼びかけたが、客足は思ったように伸びなかった』

以上のようになりますが、最近は空き家が増えたり、アパートの空室率が増えたりしている事が、社会問題になっております。

こういった現象が発生している主な要因は、住宅やアパートの人気低迷というよりも、人口減少ではないかと思うのです。

例えば平成27年(2015年)に実施された国勢調査によると、同年10月時点での日本の人口は、1億2,709万5,000人となり、5年前の調査と比べると、0.8%(96万3,000人)減少したそうです。

また国勢調査で人口が減ってしまうのは、大正9年(1920年)に調査を開始してから、初めての事になります。

人口が減少していけば当然に、住宅やアパート以外のものについても、買い手や借り手が少なくなります。

それにもかかわらず、今回のチケットの売れ残りのように、人気低迷と断定してしまうのは、どうも納得がいかないのです。

やはり様々な物やサービスなどが売れない要因について、人口減少を含めて考える時代が、もう来ているのではないかと思います。

経営学者のピーター・ドラッカーは、「人口構造にかかわる変化ほど明白なものはない。見誤りようがない。予測が容易である」と、イノベーションと企業家精神の中に記載しております。

このように人口構造の変化は予測しやすいのですから、対策も立てやすいと思うのですが、なかなか上手くいかないようです。

例えば現在のような少子高齢化時代がやってくる事は、何十年も前に予測できたはずであり、その時から将来に備えた対策を実施していれば、社会保障が危機的な状況を迎える事はなかったと思います。

つまり現在の社会保障の危機は、政治家が人気とりのため、場当たり的な政策を繰り返してきた、つけではないかと考えるのです。

例えばかつて高齢者の医療費は無料でしたが、人口構造が変化して高齢者が増えれば、そんな政策は続けられない事は、わかっていたのではないかと思うのです。

もちろんその政治家に投票した国民にも責任があり、政治家だけが悪いわけではありません。

いずれにしろ「予測しやすい=対策を立てやすい」ではないと感じる、今日この頃であります。
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  1. 2017/10/14(土) 20:09:21|
  2. 政治・経済