株価や為替の「予想中毒者」や「ポジショントーク仮面」は相手にしない



年末に新聞や雑誌を見るとアナリストが、来年の日経平均株価やドル円の為替レートの、上限や下限の予想を発表しております。

こういった予想をメモしておいて、どれくらい当たったのかを調べるのが、密かな楽しみだったのですが、昨年(2016年)は全く楽しめませんでした。

その理由として昨年は上海の株式市場が、年初(1月4日)から暴落し、それに影響され日経平均株価は大幅安、またドル円の為替レートは大幅な円高になり、そのトレンドはしばらく継続しました。

これによりアナリストの、日経平均株価やドル円の為替レートの下限の予想は、新年が始まってから1ヶ月程度で外れが確定したからですが、上限の予想は当たっていた方もいたと思います。

しかし皮肉にも、トランプ大統領の誕生と、それによるトランプショックの発生という、二つの予想が外れ、年末にかけて日経平均株価が急上昇し、また急激な円安が進んだために、アナリストの上限の予想は当たったのです。

結果オーライと評価できない事もないのですが、プロの予想がそれでは困ります。

今年(2017年)も相変わらずアナリストは、日経平均株価やドル円の為替レートの、上限や下限の予想を発表しておりますが、当てる自信がないので止めさせて下さいと、断る事はできないのでしょうか?

また予想を依頼する雑誌や新聞は、おそらく当たらないから止めておこうと、予想企画を誌面から削る事はできないのでしょうか?

おそらくどちらもあり得ない話であり、予想を何回外しても、止めるつもりはないのですから、まさに予想中毒者だと思うのです。

しかし私はアナリストをバカにしているわけではなく、1年先の株価や為替レートは、神のみぞ知る話であり、人知で予想できるレベルの話ではないと思うのです。

そうなると当たらないのが当然であり、当たらないものを相手にする必要はありません。

日経平均株価やドル円の為替レートの、上限や下限の予想が当たらないもうひとつの理由は、ポジショントークだと思います。

証券会社のトップは年末になると、来年の日経平均株価について、常に強気な予想をしており、弱気な予想をしているのは見た事がありません。

この理由として証券会社は、投資家が株を売買する事によって発生する手数料を収入源にしているため、株価が下がってしまい、株の売買が減ってしまうのは困るからです。

また証券会社のアナリストは、ダブついた株や自社の顧客の株を「買い」と、レポートに記載する事があるようです。

この両者はいずれについても、ポジショントークにすぎないのですから、当たるわけがありません。

しかもポジショントークに予想という仮面をつけて、ポジショントークだとわからないようにしているのですから、やっかいな話だと思います。

このようなポジショントーク仮面は、仮面をつけていてもタイガーマスクのように、決して正義の味方ではありませんから、相手にする必要はありません。

予想中毒者やポジショントーク仮面に頼らない投資法として、給与の振込口座から毎月一定額を、自動的に引き落とし、TOPIXなどに連動した運用を目指すインデックスファンドを、機械的に購入するというものがあります。

これはウォール街のランダム・ウォーカーなどに紹介されている、予想しない事を前提にした投資法なので、アナリストの予想に対して不満を感じている方や、自分の予想に自信を持てない方は、このような投資法について勉強してみるべきだと思います。
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  1. 2017/01/03(火) 19:46:46|
  2. 投資・節約