加計学園問題は既得権益化した安倍内閣と、古い既得権益の戦いである



文部科学省の前事務次官である前川喜平さんは、平成29年(2017年)5月25日に記者会見を行いました。

その時に前川さんは、加計学園の獣医学部の新設に影響を与えた総理のご意向と記載された文書は、「確実に存在していた。あったものをなかったことにできない」と発言しました。

私はこの記者会見を見た時、権力を私物化する安倍総理が悪で、それと戦う前川さんは、正義という印象を持ちましたが、世の中には逆の主張をする方もいるようです。

つまり既得権益(例えば日本獣医師会、自民党の族議員など)を守ろうとする前川さんが悪であり、国家戦略特区を活用して、それと戦う安倍総理が正義という主張です。

私はこのどちらが正しいのかを考えていた時に、アンパンマンの作者であるやなせたかしさんが残した、「バイキンマンは、バイキンマンなりの正義を持っている」という言葉を思い出しました。

一般的にはアンパンマンが正義で、バイキンマンは悪と考えてしまいますが、バイキンマンも見方を変えれば正義という訳です。

だからこそやなせさんは、自分の方が正しいと思って、相手を倒すのが正義ではなく、困っている人を助けること、例えばひもじい思いをしている人に、一切れのパンを差し出す行為が、正義だとしているのです。

加計学園の獣医学部の新設問題は、ここ数日で急展開を向かえ、文書の再調査を否定していた文部科学省が、再調査を開始しました。

そして問題となっていた文書は、前川さんが指摘していた通りに、確かに存在したのです。

ただ国会は会期末を迎えてしまったので、この問題は曖昧なままに、人々の記憶から消えてしまうかもしれません。

なおやなせさんは、「アンパンマン対バイキンマンの闘いは、バランスを保ちながら永遠に続く」としております。

これと同じように既得権益と反既得権益の戦いも、バンランスを保ちながら、永遠に続いていくのかもしれません。

このように考える理由として反既得権益は、時の経過と共に、既得権益に変わる可能性があるからです。

例えば独裁政権を倒して革命を起こした英雄が、前政権と同じような独裁政権を作ってしまい、結局何も変わらなかったという話があります。

これと同じように既得権益と戦い、その戦いに勝利を収めた反既得権益が、既得権益に変わる可能性があります。

そうなると既得権益のメンバーが変わっただけで、既得権益と反既得権益が対立するという構造は、引き続き維持されるのです。

平成24年(2012年)12月に、第2次安倍政権が誕生してから、もうすぐ5年が経過します。

もし長期に渡って政権が続いた事による慢心から、安倍総理が権力を私物化いるとしたら、すでに安倍内閣は既得権益化しております。

そうなると加計学園の獣医学部の新設問題は、既得権益と反既得権益の戦いではなく、古い既得権益と新しい既得権益の戦いと、考える事ができるかもしれません。

ところで前川さんの義弟である中曽根弘文議員は、英国のアクトン卿の「絶対的な権力は絶対的に腐敗する」という言葉を引き合いに出して、暗に安倍総理を批判しておりました。

私はこの腐敗の一例が既得権益化と考えており、そうなると国民の利益ではなく、自分達の利益を優先するようになると思うのです。
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  1. 2017/06/17(土) 19:22:36|
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「第四権力」のマスコミは、菅官房長官の指をもっとパタパタさせよう!



平成29年(2017年)1月27日にアメリカのトランプ大統領は、イスラム圏7ヶ国の人々に対する入国禁止令に、署名を行いました。

これを受けアメリカの主要空港などにおいて、大規模な抗議デモが発生すると同時に、地区ごとにある一部の連邦地裁は、入国禁止令を差し止める命令を出したのです。

どちらの言い分が正しいのかは、私にはよくわからないのですが、これを見ていてアメリカは、三権分立がきちんと確立されているという印象を持ちました。

この三権とは例えばアメリカなら、「行政権」を担う大統領、「立法権」を担う連邦議会、「司法権」を担う連邦裁判所を示しております。

また三権分立とは、この三権が互いに監視したり、牽制したりして、均衡を保つ事によって、権力の行き過ぎを防ぐ仕組みです。

アメリカのように三権分立がきちんと確立されていると、トランプ大統領が極端な政策を実施しようとした場合には、やはり今回と同じように立法権や司法権にストップをかけられ、中庸な結果に落ち着く気がします。

また行政権、立法権、司法権に次ぐ「第四権力」と言われるマスコミが、トランプ大統領の政策に目を光らせている点も、中庸な結果を導く気がするのです。

ところで話題になっている加計学園の問題について、文部科学省の前事務次官である前川喜平さんは、平成29年(2017年)5月25日に記者会見が行い、総理のご意向と記載された文書は、「確実に存在していた」と発言しました。

また読売新聞はこの数日前の5月22日に、前川さんが出会い系バーに通っていたと報道しております。

この両者は時期的にかなり近く、不思議だなと思っていたら、前川さんによる情報公開の動きを察知した首相官邸が、その動きを潰すため、読売新聞に情報をリークしたのではないかという見方が、かなり強まっているのです。

そうなると読売新聞は第四権力としての役割を放棄して、首相官邸の御用聞きになっていた事になります。

こうなったら読売新聞は開き直って、私達は首相官邸に身も心を売り渡して御用新聞になったと宣言し、名称も「身売り新聞」に変えてしまいましょう(笑)。

この一件を通じてわかったのは、首相官邸と読売新聞の黒い関係だけでなく、菅官房長官の裏の顔だと思うのです。

菅官房長官はかなり汚い言葉で、前川さんに対する個人攻撃を行い、その発言の信憑性を損なおうと、必死になっておりました。

こういった菅官房長官の裏の顔を見ていると、この方が強い権力を持っている事に対して、不安を感じてしまうのです。

ところで普段はクールに振る舞い、あまり表情を変えない菅官房長官ですが、イライラや動揺が強くなると、指をパタパタさせるそうです。

読売新聞以外のマスコミは、首相官邸の御用聞きにはならずに、菅官房長官の指が思わずパタパタするような質問を、どんどんぶつけて欲しいと思います。

それが第四権力として他の三権を監視するマスコミの、大切な役割ではないでしょうか?
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  1. 2017/06/13(火) 20:11:23|
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