将来の日本を良くしたいと思うなら、「タンス預金」は止めた方が良い



最近インターネットで検索していると、タンス預金が急増しているというニュースや、そのための金庫が売れているというニュースを、よく見かけます。

その中に記載されていた、第一生命経済研究所の調査によると、タンス預金の総額は約43兆円と推測されるようです。

また日本銀行の調査によると、平成28年(2016年)末の定期預金の残高は、前年末比で3.9%減の244兆9337億円となり、このような定期預金の減少分などが、タンス預金に回っているようです。

こういったニュースが伝えるように、しばらく使う予定のないお金を、タンス預金にしておく方が増えているのは、次のような3つの理由があると推測されております。

(1)マイナス金利政策
日本銀行が平成28年(2016年)1月に、マイナス金利政策を導入してから、もともと少なかった預金金利が更に低下しております。

そうなると銀行に預金をする意味が薄れるので、しばらく使う予定のないお金を、タンス預金にしているようです。

(2)マイナンバー
将来的にマイナンバーと個人の銀行口座は、紐付けされる事になっており、そうなると税務署などに、預金残高を把握されてしまいます。

また預金残高が把握された後には、その残高に対して課税する、「貯蓄税」が導入される可能性があり、それを恐れて特に富裕層が、しばらく使う予定のないお金を、タンス預金にしているようです。

(3)個人に対する営業の強化
銀行などの金融機関は日本国債を大量に保有しているため、マイナス金利政策の導入によって発生した、日本国債の金利低下によって、ダメージを受けております。

そのため手数料を確保するという目的で、個人に対する営業(例えば投資信託や保険)を強化しており、これを面倒だと思う方が、しばらく使う予定のないお金を、タンス預金にしているようです。

以上のようになりますが、特に(1)の預金金利の低下については、共感する方が多いと思います。

しかしタンス預金には、お金を盗難される危険や、火事や自然災害などによって、お金を消失する危険があります。

またもっと大きな視点で見ると、タンス預金が増える事は、将来の日本を悪くしていくと思うのです。

銀行に預けられたお金は、生活の中で役に立つ新商品を開発して、将来の日本を良くしたいと思う、企業や個人に融資されたり、日本国債を購入するための資金として、使われたりしております。

そのためタンス預金が増えれば、企業や個人は新商品を開発できなくなり、また日本国債の購入量が減れば、日本政府は社会保障費などの歳出を、削減せざるを得なくなります。

こういった理由があるため、タンス預金が増える事は、将来の日本を悪くしていくと思うのです。

そうはいっても銀行を信用できないという方は、将来の日本を良くしてくれそうな企業の株式を購入したり、将来の日本を良くしたいという志を持った個人に対して、例えばクラウドファンディングを通じて、資金を提供したりすれば良いと思います。

また将来の日本がどうなるかに関心がないという方は、自分がいつかお世話になるかもしれない、介護事業を行うNPO法人に寄付をしたり、子供や孫に対して教育資金を、贈与したりすれば良いと思います。

いずれにしろタンス預金として家の中にあるお金は、社会の中を循環していかず、誰の役にも立たないのです。

ですから将来の日本を良くしたいと、少しでも思うならば、「タンス預金」は止めた方が良いのです。
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美術工芸品や不動産を資産にするより、株式を資産にする方が楽である



平成28年(2016年)12月20日にテレビ東京で放送された「開運!なんでも鑑定団」で、世界に3点しか存在しないとされる「曜変天目茶碗」の、4点目が新たに見つかったとして、大きな話題になりました。

この茶碗は番組内で2,500万円と評価され、レギュラー出演している古美術鑑定家の中島誠之助さんは、「曜変天目に間違いございません」とコメントしておりました。

しかし番組が終了した後に、様々な分野の専門家が偽者ではないかと疑問を呈しており、現在においても騒動は収束しておりません。

この騒動を通じて、知識の少ない初心者が、美術工芸品(芸術作品、伝統工芸品、骨董品など)を資産にするために購入するのは、止めておいた方が良いと思いました。

その理由として60年近く鑑定の仕事をしている、大ベテランの中島さんの評価が、間違っていた可能性があるのですから、知識の少ない初心者が真偽を判別するのは、非常に難しいと思うのです。

また真偽を判別できたとしても、それを適正な値段で買うという難しさもあり、こちらが知識の少ない初心者の場合には、高い値段で売りつけてくるかもしれません。

美術工芸品と同じように、知識の少ない初心者が資産にするのは止めておいた方が良いと思うのは、家や土地などの不動産です。

家や土地などの不動産は、真偽を判別する必要はありませんが、「瑕疵(欠点や欠陥)」があるか否かを、判別する必要があります。

この瑕疵とは例えば、シロアリ、雨漏り、耐震強度の不足、土壌汚染、地中障害物の存在などの、「物理的瑕疵」があります。

また例えば取引する土地に、法令上の建築制限が課せられているなどの、「法律的瑕疵」もあります。

こういった瑕疵を自分で判別するには、かなりの知識が必要になり、専門家に依頼する場合には、その分だけ費用がかかるのです。

また美術工芸品と同じように、適正な値段で買うという難しさもあり、事前に瑕疵を発見できなかった場合には、実際より高い値段で購入する事になってしまうのです。

その他に不動産を購入すると、維持管理していくための手間や、費用がかかってしまいます。

これらと比較すると株式は遥かに楽であり、知識の少ない初心者であっても、取り組みやすいと思うのです。

その理由として東京証券取引所などの、取引所に上場しているのは、一定の基準をクリアーした優良な企業だけになるので、美術工芸品のように品質の心配をする必要はありません。

また取引所に上場されている企業は、何か問題が発生すれば情報を公開するので、不動産のように瑕疵について、心配をする必要がありません。

もちろん品質に問題があったり、情報を公開しなかったりする企業もありますが、そういった企業は上場が廃止される可能性が出てきます。

なお値段の面についても、美術工芸品や不動産より株式の方が、適正な値段で買えると思うのです。

その理由として何か良い情報や、悪い情報が発表されると、すぐに複数の人間が売買を行うので、良い情報や悪い情報が瞬く間に、値段に織り込まれるからです。

あとは不動産と比較して、維持管理していくための手間や費用が少なくて済むというのも、株式の魅力だと思います。

もちろん美術工芸品は株式と違い、持っていると幸福な気分になれる、または観賞して楽しめるという魅力があり、その部分について否定するつもりはありません。

このように知識の少ない初心者は、「相対取引」(取引所を介さずに、売買の当事者が直接取引すること)で売買する美術工芸品や不動産より、「取引所取引」で売買する株式などを、まずは資産として保有すべきだと思います。
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